9月21日(水) レーティッシュ鉄道ベルニナ線の旅

9月20日(火)  到着日

イタリアに到着した日と次の日はミラノのホテルの値段が高かったので, レーティッシュ鉄道に便利なベルガモに宿をとった.
空港からミラノ中央駅まではプルマンバスで1時間ほど要した. ミラノ中央駅では切符を買う場所を見つけることや自動販売機の使い方に苦戦したが, 何とか切符を買い, ミラノから在来線で50分, 列車は街灯も少なく, 暗闇の中を走り, ベルガモに到着した. ホテルは駅前の北側のロータリーのすぐ先にあり, 大きな荷物をゴロゴロ転がしながら移動しなくてよかった.


時刻

時刻
列車名
Milano Centrale
21:10
Bergamo 21:58
R2637

9月21日(水)

イタリアの列車の前売り切符は, チケットレスとセルフサービスの二通りある. チケットレスは自分のPCで印刷していけばよい. セルフサービスは, 駅の自動販売機で予約番号を入力してチケットを発券するもので, その発券機を見つけることと操作が少し面倒である. 郷に入っては何とやらではあるが, 日本は便利過ぎるのかもしれない.


時刻

時刻
列車名
Bergamo 08:14
Lecco 08:55
5034
Lecco 09:02
Tirano
10:50
2554
Tirano
11:27
Ospizio Bernina
13:12
R1648

レーティッシュ鉄道の駅のティラーノまでは, 湖や遠くに雪の積もった高い山が見えるいい風景が続いた. トンネルを通過するときに室内灯を点けないので, 全くの暗闇だったのにはびっくりした.
ティラーノ駅でレーティッシュ鉄道に乗り換えた. 駅周辺はもうスイスの雰囲気である.


ティラーノ駅前


レーティッシュ鉄道

この列車は, 駅を出てしばらくは路面電車として街の中を走り, しばらくすると, 360度のループ橋を通る. 下の写真は後方を写したものだが, 画面左奥から右下に, さらに反時計回りに回って右から来たもの. この列車の名物の風景である.


ループ橋

線路は単線で, 速度はすごく遅い. 駅によっては, 日本のワンマンバスのようにボタンを押して降りる意志表示をする. 次の駅はstop on requestであると車内放送がある.
列車はのんびりと走り, 風景も雪山が見えてきた. 2時間弱でオスピッツィオ・ベルリナ駅に到着. 線路にまで雪が積もっている. ただ, 気温はそれほど低いとは感じなかった. 右肩にあるのが今回の新兵器のPNDである. これを頼りに, 雪道を散策しながら, ひと駅歩いて戻ることとした.


オスピッツィオ・ベルリナ駅

途中の道は, 歩く部分の雪が溶けている所もあるが, 雪で覆われている所もある.


途中の雪道1

途中の雪道2


途中の雪道3

事前に調べたところでは, もう少し短時間に移動出来ると思っていたが, 実際には1時間40分を要した. 水平距離は5.8km程度, 高度は2,200mから2,100mの間でそれほど高度差はなかった. 途中で案内の標識があり, それとナビを頼りに歩いた. 景色は素晴らしいし, 気温もやや暑い程度で, 長袖シャツの腕まくり程度で快適だった. 私はトレッキングシューズだったので楽だったが, 家内は普通のパンプスで苦労した模様. 後で記録した軌跡をみたら, ほぼ最短距離を歩いたようだった.


歩行軌跡

15:00にアルプ・グリュム駅に到着. この鉄道は箱根登山鉄道と姉妹鉄道提携をしているとのことで, 駅には1984年にかけられたパネル(下の写真の私の頭の上の壁)がはめ込まれていた.


グリュム駅

駅の裏手は雪山がそびえており, 素晴らしい眺めで, 風景を眺めながら列車の到着を待った.

駅の裏手の眺め

当初の予定より1時間ほど遅れてティラーノ行きの列車に乗った. 車窓の風景も素晴らしく, 少し無理してここまで来たかいがあった.

 
車窓の風景

ティラーノ駅前のバールで軽い夕食をとった. 若い女性の店員が一人の店で, 食パンの生地のピザと, アルデンテとはほど遠い, 何となくインスタントっぽいスパゲッティで, 初日の夕食は少しがっかりした.


時刻

時刻
列車名
Alp Grüm 15:46
Tirano
17:12
R1641
Tirano 19:10
Lecco


Lecco

Bergamo
21:48


ティラーノ駅で列車の切符を買おうとしたが, 窓口が閉まっている. あちこち聞いたら, 駅のバール兼売店で売っているとのこと. 少しあせったが, 切符を買って, 無事列車に乗り込んだ.
夜遅いこともあって, ベルガモ行きの列車には数人しか乗っていない. 中年のおばさんが私たちに, これはベルガモに行くんだよねと聞いてきた. 昨日乗ったばかりなので, 大丈夫だと答えたが, 車内放送が全くなくて, 暗闇をただ突っ走る列車に, やや不安を感じたのはこのおばさんだけではなかっただろう.


この日の歩数 17,298歩

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