2019年 ウィーン, ブラハ 18日の旅

大きいスーツケースを持って, 複数の都市を回るのは大変だったので, 今回は, ウィーンとプラハとを拠点として, そこから小旅行をするスタイルにした.

この年の初めに, ANAのウィーン直行便が新たに就航したので, ウィーンを第一の都市とし, そこからあまり遠くないプラハを第二の都市とした.

時期は, ヨーロッパの最も気候のよい6月を選んだ. この選択は, 気候の面からは, この年の異常気象で外れだった.

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6月3日
羽田空港 からウィーン空港へ, 市内観光
Wien 泊
6 月4日
ヴァッハ ウ渓谷の文化的景観(世界遺産)
Wien 泊
6 月5日
ウィーン 市内観光, 夜 モーツァルトオケ
Wien 泊
6 月6日
リンツ
Wien 泊
6 月7日
グラーツ 市歴史地区
Wien 泊
6 月8日
ウィーン 市内観光, 夜 ドン・パスクァーレ
Wien 泊
6 月9日
王宮礼拝 堂 ウィーン少年合唱団, ザンクトペルテン
Wien 泊
6 月10日
オースト リア祝日 ウィーン→プラハ移動, プラハ市内観光
Praha 泊
6 月11日
クト ナー・ホラ歴史地区(世界遺産)
Praha 泊
6 月12日
プラハ市 内観光 夜 魔笛
Praha 泊
6 月13日
リトミッ シュル
Praha 泊
6 月14日
チェス キー・クルムロフ
Praha 泊
6 月15日
ドレスデ ン
Praha 泊
6 月16日
オモロウ ツ
Praha 泊
6 月17日
プラハ ショッピング 夜 ドン・ジョヴァンニ
Praha 泊
6 月18日
プラハか らブルノに移動
Brno 泊
6 月19日
ブルノか らウィーンに移動
Wien 泊
6 月20日
ウィーン 空港へ
機中泊
6 月21日
羽田着, 羽田空港から自宅へ


6月は, ヨーロッパのオペラシーズンのぎりぎり最後であり, せっかくのウィーンとプラハなので, ウィーンで1回, プラハで2回, オペラを鑑賞した.
ウィーン国立歌劇場は, さすがに雰囲気, 歌手, 舞台, すべてが素晴らしく, 良い席を奮発した甲斐があった.

ウィーンは, 旅行のガイドブックでは, 6月は, 日本の5月くらいの気温と書いてあったので, 長袖と半袖を半々に準備していった. ところが, あとで, 気温を調べると, 5月の最後の週あたりから上昇し, われわれの滞在中は, ずっと夏日(≧25℃)だった. 長袖は, 往復の飛行機の中だけ着用.
プラハも同様で, 特に, プラハに移動してから, 一段と気温が上がり, 真夏日
(≧30℃)もあった. 旅行中にお会いした日本からの旅行者の方の話しでは, 5月中〜下旬は寒いくらいで, オーバーを着ていたとのこと.
下の気温のグラフは, 実線がその都市に滞在した日, 破線は滞在してない日を示す.

ウィーン気温


プラハ気温


気温は高かったが, 雨は, 1日だけ, しかも30分程度の雷雨に遭っただけだったのは幸運だった.

旅行中, 日本からの旅行者にはほとんど会わなかった. アジアからの旅行者は, 中国, タイ, 韓国が多かったようだ.

オーストリアもチェコも, 日本に比べて, WiFi環境が整っていた. ホテルや駅, 列車, トラムではフリーのWiFiが使えた. 日本から, モバイル・ルータと, 格安の3GBのデータSIMを持っていったので, インターネットには不自由しなかった. メールも, Lineも, フリーの日本のテレビもあったので, 情報には不自由しなかった. Lineのテレビ電話も, 日本にいるときと変わりがなかった.

WiFiのおかげで, フリーの翻訳ソフトを活用できた.
チェコで, 英語を話さない年配のご夫婦と列車で一緒になり, 翻訳ソフトで会話ができた. プラハの娘さん一家のところを訪問して, スロバキアに帰るところだった. 最初はチェコ語で, 後半は, スロバキアの方と分かって, スロバキア語に変更した. 調べると, チェコ語とスロバキア語とは, 文法が少し違うようだが, 互いに意思疎通ができるようだ.

クレジットカードは, ほとんどタッチ決済. スーパーでも, セルフレジが多く, 特に, ヨーロッパの, あの横柄なレジ係にレジを打ってもらうくらいなら, セルフレジの方が格段に気持ちがいい.

プラハは物価が安い上に, ほとんどシニア割引があり助かった. 市内の交通は, 70歳以上は無料. 65歳〜70歳は, 証明書用の写真を持参すると20コルネ(100円程度)で即座に証明書を発行してくれて, やはり無料. 列車も美術館などもシニア割引があった.
当然, 列車の検札では, 年齢証明のため, 毎回, パスポート(上記証明書でも可)が必要なのが面倒だった.

トラムでは, 若い人が, 即座に席を譲ってくれるし, 駅でスーツケースを押していると, 手伝ってくれて, 階段を持って上がってくれた. この意識の高さはどこから来たのだろう.

オーストリアもチェコも, 乗車前/後の改札はなく, 抜き打ち的に検札をするシステムだった. 今回の滞在では, ウィーンの地下鉄で, 1回だけ出口で検札があった. 1週間パスを, 財布の奥にしまっていたため, 探すのに手間取り, 冷や汗をかいた.

オーストリアでもチェコでも, 地図を広げて調べていると, すぐ, 近寄ってきてMay I help you? と声をかけてくれた. 場所を訊くと, わざわざ一緒に歩いて案内してくれた.

チェコの列車の冷房普及率は, 感覚的には半分以下で, 特に, 30℃超えの日は辛かった.
古い車両の一部は, 昔の日本のように, 垂れ流しのトイレ(穴だけで, 線路と直結)なので, 窓を開けるのには抵抗があった.
指定席は, 他のヨーロッパの国と同じく, 指定されてなければ誰が座ってもよく, 指定券を持った人が来ると席を替わるシステムで, 席の上部に「どこからどこまで指定」の表示がされている. どうも, 車掌の検札の対象ではない模様.

チェコの, 鉄道やバスの営業所の年配の職員は, 社会主義時代の役人の生き残りといった感じで, ふんぞり返って応対して, しかも英語が通じなくて困った. 若い世代の人々は, きれいな英語を話すし, とにかく親切だった.

チェコでは, 列車のホームが, 発車直前にならないと決まらない. 大きなスーツケースを持っていると, 間に合うのか不安になる. 極端な例では, 発車2分前に決まったことがあった. それからスーツケースを転がしてホームまで走る必要かある. もう少し早く決まっていると思うのだが, 何とかならないものか.